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とよさか’s diary(トレード・政治経済)

トレーディング&雑記 とよさか=豊栄で新潟県の思い出の地

敵を知り己を知れば百戦危うからず(2)リラックス・快感との引換え

リラックス・快感との引換え

2023年8月25日

 

アルコールが主体になる過程が恐ろしいですね。

 

アルコールの摂取により、一時的に中枢神経系が鎮静化されます。

これは、アルコールが神経伝達物質であるガンマアミノ酪酸(GABA)の活動を増加させることで引き起こされます。GABAは神経興奮を抑制する役割を果たし、鎮静やリラクゼーションの効果をもたらします。

一方、アルコールの摂取は脳内のドーパミン系にも影響を及ぼします。アルコールが摂取されると、ドーパミンの放出が一時的に増加します。

ドーパミン報酬系や快感を制御する神経伝達物質であり、これがアルコールの摂取によって生じる楽しさや快感の一因とされています。

 

したがって、アルコールの摂取による鎮静やリラクゼーションの効果は、GABAの活動の増加によって引き起こされる一方で、ドーパミンの放出の増加によって快感も伴うことが関連しています。ただし、アルコールの過剰な摂取や長期的な使用は、中枢神経系に深刻な影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

 

〇GABA作用の増強による弊害

 

耐性の発生: 長期的な飲酒によって、GABA受容体がアルコールに適応してしまうことがあります。このため、同じ効果を得るためにはより多くのアルコールが必要となり、耐性が生じることがあります。

神経損傷: 過度な飲酒によってGABAの過剰な作用が生じると、中枢神経系にダメージを与える可能性があります。これによって記憶力の低下や認知機能の障害などが引き起こされることがあります。

情緒の変動: GABAの過剰な活動は、抑うつ症状や情緒の不安定さを引き起こす可能性があります。アルコールの摂取や離脱によって、情緒障害が悪化することがあります。

身体への影響: 飲酒によって一時的に鎮静が生じる一方、過度の摂取は身体全体に深刻な悪影響を及ぼすことがあります。肝臓や脳にダメージを与え、心臓の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

 

ドーパミンの放出増加による弊害

 

ダウンレギュレーション(受容体の減少): 長期間の過剰なアルコール摂取により、

ドーパミン受容体の数が減少することがあります。これは、脳がアルコールの刺激に

適応し、より多くのドーパミンを必要とするためです。受容体の数が減少することで、

以前のような快感や満足感が得られにくくなり、アルコールへの依存が高まる可能性が

あります。

耐性の発生: 長期的なアルコール摂取により、ドーパミン受容体の感受性が低下する

ことがあります。これにより、アルコールを摂取しても以前ほどの快感が得られなく

なるため、より多くのアルコールを摂取する必要が生じ、飲酒量が増加する可能性が

あります。

依存症の強化: ドーパミン受容体の変化により、アルコール摂取が強化され、

依存症が進行する可能性があります。脳はアルコールを摂取することで一時的な快感

を得られると認識し、これにより依存症が強化されることがあります。

 

アルコールの摂取により脳内のドーパミン受容体が減少すると、通常の快感刺激に対する感受性が低下し、それによる快感が減少する可能性があります。これは、アルコールに頼ることで、他の快感源に対する感受性が低下する状態を指すことがあります。その結果、アルコール依存症の人々は、アルコールを摂取しないと快感を感じにくくなることがあり、アルコール摂取を繰り返す傾向があります。

また、アルコールによるドーパミン系の影響が他の快感源と相互作用することもあります。アルコールによる快感が減少する一方で、他の刺激がアルコールの影響によって強化されることもあります。例えば、アルコール依存症の人が食事や運動などの健康的な活動を通じてドーパミン放出を得る場合、その快感がアルコールと結びつくことによって強化される可能性があります。

要するに、アルコールの摂取によるドーパミン受容体の変化は、快感や報酬系に対する感受性に影響を及ぼすことがあり、アルコール依存症の症状や行動を理解する上で重要な要素です。