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とよさか’s diary(トレード・政治経済)

トレーディング&雑記 とよさか=豊栄で新潟県の思い出の地

敵を知り己を知れば百戦危うからず(4)修復期間

修復期間

2023年8月28日

 

断酒のフェーズが1年の長い期間にわたるのは、アルコール依存症が複雑な問題であり、身体的・心理的な変化を進めるには時間と努力が必要だからです。長期的な視点で回復を進め、持続可能な健康な生活を築くことが目標とされています。

また断酒におけるフェーズが1年の長い期間に及ぶ理由は、アルコール依存症が身体的・心理的な変化を通じて徐々に克服されていくプロセスが複雑であるためです。

主な要因は以下の通りです

1.身体的な回復

  長期間のアルコール摂取によって身体は大きな影響を受けます。

     肝臓や神経系などがダメージを受けている場合、その回復には時間がかかります。

     アルコールの代謝物質アセトアルデヒドを完全に体外に排出されるまでに

     時間がかかることもあります。

2.脳の変化

      アルコール依存症は脳の神経回路にも影響を与えます。

      アルコールの影響で報酬系回路が変化し、中枢神経系が適応してしまうため、

      これを元に戻すには時間がかかります。

      アルコール依存に関連するクレービング(欲望)も、

      脳の変化が影響しており、これが長期間にわたって続く可能性があります。

 

 報酬系回路の変化
 脳内には報酬系と呼ばれる神経回路があり、この回路は快感や報酬と関連付け

 られる化学物質であるドーパミンの放出を調節します。飲酒や他の中毒物質の摂取に

 よって、脳は多量のドーパミンを放出し、快感や高揚感が生じます。

 これによって、人は飲酒の結果として得られる快感を強く結びつけ、

 飲酒行動を強化することがあります。

 〇中枢神経系の適応
 しかし、長期間にわたる過剰な飲酒によって、報酬系回路は過度な刺激に適応し、

 正常な快感のバランスが崩れることがあります。つまり、通常の日常の活動や楽しみ

 では十分なドーパミンの放出が感じられなくなる可能性があります。

 これにより、人はより大量の刺激(飲酒など)を求めるようになり、依存的な行動

 が生まれることがあります。

3.生活習慣の変化

 アルコールは日常の生活習慣に深く結びついていることが多いため、

 アルコールを避ける新たな習慣を身につけるには時間がかかります。これには社会的

 な場面やストレスに対する適切な対処法の学習も含まれます。

4.心理的な変化

 アルコール依存が心理的な問題にも影響を及ぼすことがあり、これらの問題の解決や

 適切な心理的サポートも時間がかかることがあります。

 〇クレービング(欲望)

  アルコール依存症の人は、強烈なアルコールへの欲求やクレービングを経験すること

 があります。これは、アルコールに対する強い欲望が常に存在し、それを満たすため

 に行動することがある状態です。

 報酬系回路の影響

  アルコールは脳内の報酬系回路を刺激し、快感をもたらすドーパミンの放出を引き

 起こします。これにより、アルコールの摂取が快感や報酬と結びつき、依存が強まる

 ことがあります。

 〇ストレスへの対処

  一部の人はストレスや不安などの負の感情から逃れる手段としてアルコールを利用

 します。アルコールが緊張を和らげるように感じられるため、ストレスへの対処手段

 としてアルコールへの依存が生まれることがあります。

 〇自己調整の試み

 アルコールを摂取することで、人は自己調整や感情の調節を試みることがあります。

 例えば、抑うつ症状を軽減しようとするためにアルコールを使用する場合があります。

 〇環境への適応

 アルコールの使用が特定の環境や社会的な場面に結びついている場合、その環境に

 適応するためにアルコールを求めることがあります。これが一種の心理的な依存を

 引き起こすことがあります。

5.リラプス予防

 1年以上の期間をかけてプロセスを進めることで、リラプス(再発)を予防するため

 のスキルや対策を学ぶ時間を確保します。長期的な成功を確保するためには、

 継続的な取り組みとスキルの磨き込みが重要です。

 

今後は

一定期間の断酒を達成することで、身体的、脳、心理的な回復をおこないたい。

それには自己管理力を身につけて、ストレスを少なくする考え方と

ストレスを解消する飲酒以外なものを探し

小さな喜びを見つけて楽しむ生き方を模索する。