昔、NHKで観た「シーリーズ人体」が再放送されていたので、録画を見返しました。
この番組では、人体内に存在する「メッセージ物質」と呼ばれるものが紹介され、
臓器間で情報をやり取り、
体のバランスを保ち成長を促進していることが説明されています。
このことから、脳が中央制御の全能の存在だけでなく、
体内の一つの臓器として機能していることが示唆されていました。
特に、私の関心は記憶力の向上とアイデアの創出に向けて、
脳内で何が起きているのかにありました。
番組を通じて、記憶は大脳皮質までの回路で処理され、
回路の数が多ければ多くの記憶を引き出せることが示されました。
興味深いのは、
脳がアイドリング状態で何も考えていない時や、無心に何かをしている時に、
経験した記憶が結びついて「ひらめく」という瞬間が生じることです。
「ひらめき」を促すためには、
瞑想や無心に何かを行うことが有効であると説明されました。
そして、「ひらめき」の元になるのは、脳内の引き出し(記憶の数と質)
であると考えられます。
記憶の入力は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚などから得られ、
それらの情報が海馬を経由して大脳皮質に電気信号として保存されます。
同じ回路を介して、思い出すときも情報を引き出します。
たとえば、ある人物が前から歩いてくるのを視覚情報から識別し、
その情報を海馬を介して取り出すことで、
例えば、相手が取引先のカバ部長であることに気づくのです。
海馬、特に歯状回という部位が記憶の処理において重要な役割を果たしており、
歯状回内の回路数が多いほど記憶容量が増えることが示されています。
さらに、この歯状回を増やす役割を果たすのが、インスリンというホルモンです。
学習や経験が大切であることは言うまでもありませんが、
健康的な食事と運動を通じて膵臓を元気に保つことが、
記憶力向上につながるということです。
また、軽い運動も海馬に良い影響を及ぼすことが指摘されており、
健康的なライフスタイルが記憶力や創造性に寄与する可能性があるとのことです。
この情報を受けて、より健康的な生活習慣を心がけていこうと思います。
インスリンが回路数を増やす役割を担っているとは知りませんでした。
糖尿病を悪化させないことが記憶力向上や「ひらめき」に寄与するのですね。
糖尿病からくる認知症もあると聞きますので注意しなければいけません。